「断つ力」を極めた「断人」になろう ~社会で評価される「退路を断つ」能力~ | Dekiroute[デキルート]
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「断つ力」を極めた「断人」になろう ~社会で評価される「退路を断つ」能力~

「断つ力」を極めた「断人」になろう ~社会で評価される「退路を断つ」能力~

皆さんは「優柔不断」ですか?

・レストランでメニューを決められない
・服屋さんで何度も試着してしまう
・進路選択がなかなか決められない

などなど、実はなかなか決断できない経験のある人が
多いのではないでしょうか?
でも、このクセ、大学生の間に、すぐに直した方が絶対にいいです。

なぜなら、社会に出ると、決断の連続だから。
メール1通とっても、今返すのか、5分後返すのか、
今の仕事が片付いてから返すのか、ということを
瞬時に判断しなければいけません。

そして、その判断を誤ると
「メールの返信が遅い」とか
逆に「仕事の仕上がりが遅い」とか
言われてしまいます。

でも、大人になってから今さら
「優先順位の付け方」を教えてくれる人はいません。

それまで培ってきた優先順位の判断力、
そのスキルで社会人は差が付きます。

キーボードを叩く速度に大きな差は生まれません。
じゃあ仕事が早い人は何をしているかというと、
打つ内容を考え、打つと決めて、キーボードに手を伸ばすまでが早いのです。

判断スピードを上げることが、仕事を速める
近道といえるでしょう。

では、判断スピードを上げて、優柔不断から脱出するには
どうすればいいのでしょうか?
 
 
 

優柔不断をやめる方法=納期を宣言する

優柔不断をやめる方法=納期を宣言する

判断力を鍛える方法の1つに、納期を宣言するという方法があります。

納期とは、仕事を仕上げる期限のこと、
例えば、大学のレポートの締め切りや提出期限のことです。

学生の間は、他人が納期を切ってくれます。
「いついつまでにレポート出してね」
「何日にテストがあるからそれまでに勉強してね」と。

しかし、社会人になってからは、他人が納期を切ってくれることは減り、
自ら納期を切らなければならなくなります。

納期を切ってくれるとしても「これ、今週中にやっといて」
というレベルまで。
今週の何曜日の何時までにやるかは、自分で判断しないといけません。

午前か午後か
今やっているタスクより先にやるか、後にやるか

判断の連続です。

しかし、いきなり的確なタスクの優先順位を付けられるようになるのは難しい。

この問題の解決策の1つが、仕事が発生した瞬間に
「かしこまりました。明日の11時までに仕上げます。」
と宣言してしまうこと
です。
 
 
 

でも、納期宣言をするのは怖い

納期宣言をするのは怖い

宣言して出来なかったときのことを考えると、
納期宣言なんて出来ないと思う人もいるでしょう。

・出来なかったときに恥ずかしい
・出来なかったときに気まずい
・工数を見積もるのがめんどくさい

などいろいろな感情が邪魔をしてきます。

しかし、出来なかった時が不安なら
長めに納期を取ればいいのです。

納期宣言をしないことが一番の悪です。

納期を切らないと、ずるずる後ろ倒しになります。
今日どこまで行っていれば安全圏で、
今日どこまで行けてなければ黄色信号なのか、
自分のタスクの現在地が分からなくなるからです。

結果、締め切り間際になって、到底間に合わないことに気づき
手遅れになるのです。

宣言してしまえば、あとはやるしかありません。
お尻に火が付くので、倍の集中力で仕上げることも可能になるかもしれません。

さらに、長めの納期でも、まず一度宣言すれば、
それが保険をかけすぎたのか、短すぎたのか
終わったときに検証できます。

ゴルフのパットと同じで、
まずは穴を目がけて打ってみる。
それで足りなければ次からは強く、
それでオーバーすれば次からは弱く打てばいいのです。

打数
納期宣言をせずに仕事をするのは、ゴルフで言えば、
穴を目がけずになんとなく打ち続けるようなもの。
結局打数だけが増え、上達もしません。
 
 
 

納期宣言をするとこんないいことも

さらに、新卒採用に関わっている私からすると、
納期宣言には、こんなメリットもあると言えます。

個人の見解ですが、就活の納期宣言をする(自分が就活を止める時期を決める)と、人事は内定を出しやすくなります。

内定
人事は、内定を出して、あとから辞退されるのを非常に嫌がります。

内定を出すということは、あなたのために席を空けておきますよ、
と伝えることです。

ところが、内定を出した人に、採用活動が終わったあとに辞退されると、
ぽっかりと空席ができ、空席のまま終われないので、
埋めるための努力をスタートさせなければなりません。

それは非常に労力がかかるし、空席を埋められなかったときのリスクが高い。だから、いつ就活を止めるのか分からない学生に対して、人事は内定を出す手が止まりがちになるのです。

※もちろん、辞退するのを見越して多めに内定を出しておく、という考え方もありますが

あなたはレストランの店長です。11月下旬、
クリスマスに2名のテーブル席の予約できるか問い合わせがありました。
次のうち、どのお客様が嬉しいですか?

【A】本当に店に行けるかどうかは、いつ決まるか分かりません

【B】12月の頭には行けるかどうか判断できます

【C】12月15日には、結論を出します

【A】のために席を用意したくないですよね。
【B】も悪くないですが、【C】のように
具体的な日付までおいてくれると助かりますよね。

「15日の12時までに」のように時間まで指定してくれると最高です。

就活で具体的に〇月〇日と宣言するのは難しいかもしれませんが、
何月ごろまで就活を続けるか、宣言してくれると、人事は非常に
選考スケジュールが組みやすい。

納期宣言が具体的であればあるほど、
報告を受ける側は、その時間まで、そのことを考えなくていいし、
もしキャンセルされた場合の作戦も練りやすいのです。

あなたが退路を断つことで、
周囲に準備の時間を与えることができ、
ストレスのない快適な気持ちにさせられる
のです。
 
 
 

決断とは「決めて断つこと」

決断

社会では決断力がある人間が重宝されます。
そして、その決断力を高める方法の1つが「納期宣言」だと思います。

決断とは決めて断つこと
他の選択肢を捨てること

納期宣言をすることは、
その宣言に沿わない段取りやスケジュールを排除すること。
退路を断って、業務に挑むことを意味します。

そして、それは結局は自分との約束なのだと思います。

他人との約束を破るのは人としてNGです。
ただ、他人との約束をしっかり守っても、それは当たり前のことです。

優秀な人は、自分との約束を他人との約束と同じレベルで死守することができます。

まずは納期を決めて、自分と約束すること。
もし学生生活の中で、期日が曖昧な仕事があれば、
自分の中で納期宣言をしてみてはいかがでしょうか。

自分で宣言し、自分で守る。
その連続の先に、社会人としての評価が待っているかもしれません。

この記事を書いた人

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ryosuke taba

元インターン生/現社員
2014年11月入社/京都大学 文学部 卒
大学卒業後、2016年4月、株式会社インデンに入社。大学3年次から、長期インターンシップ生として、インターンシップ制度の設計運用、および新卒採用とマーケティング事業部の立ち上げ責任者を兼任。2017年6月に、社内最年少でマネージャー職に昇進。現在は、人事・採用ブランドマネジメント事業部で、若手人財の早期戦力化に従事している。

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