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部活・サークルの幹事必見。新入生獲得に不可欠な飲み会の3大要素

部活・サークルの幹事必見。新入生獲得に不可欠な飲み会の3大要素

 
長かった夏休みもそろそろ終わり、これから部活やサークルの幹部は世代交代する時期に入っていきますね。そこで、最初に組織を新しくしていくために重要なのが「新入生獲得」。この重要性を多くの部活やサークルの幹部はよく知っていることでしょう。

ほぼ全ての組織が4月から新歓活動に力を入れていくと思います。

 
しかし不思議なことに、実際は同じ新歓活動をしていてもそこには明確な差が存在します。一体、この差はどこで生まれているのでしょうか。

 
これから、新入生を「絶対にたくさん」獲得したい部活やサークルの飲み会で奮闘する幹事に向けて、「新入生獲得」という難題を成功へと導く3つの要素についてお話しします。

 

【1】ベストプラクティス:勧誘活動がうまくいっているところの技を盗めばよい

 

ベストプラクティス

 
「自分たちの勧誘活動はうまくいっていない」まずはこの事実を受け止めましょう。そしてそのあとは原因を調べる、というプロセスを踏んでいく部活やサークルも多いと思います。

しかし、何が正解かわからないのに何が間違いなのかわかるのでしょうか?もちろん絶対にやってはいけないタブー的要素を取り除くことはできるかもしれませんが、そこからは原因がよくわからないまま行き詰まることも少なくないでしょう。

そのようなことをしなくても簡単な方法があります。うまくいっている部活やサークルの作戦を盗んでしまえばよいのです。彼らは何らかの「技」を持っているからこそ、新入生をうまく惹きつけることができるのです。

 
うまくいっている組織の作戦を調べてみる。そこから使えるものだけを盗って使う。

 
調べる方法はいくらでもあります。友人や先輩づてに聞いて回る、ネットで見つけた記事を読みあさる、デキる社会人の飲み会に潜り込む、…。そうして得た参考例は「ベストプラクティス」と呼ばれたりします。

「大ヒットしたゲームの物語や設定が、前に大ヒットしたゲームのものとよく似ていた」このようなことを感じた経験はないでしょうか。
うまくいっていることにはうまくいっている理由が絶対にあります。

 
それを上手に自分の武器にしてしまうという手法はかなり使えます。

 

【2】巻き込み:役割をはっきりさせてノリだけに任せない

 
2つ目の要素は筆者が実際に周りの友人からリサーチして得たものです。新入生をボンボン獲得していく部活やサークルに共通することがチームプレイ、言い換えると「飲み会での巻き込み」でした。例えば、筆者の知る中で1番デキる後輩は、このように語ってくれました。

 
「僕が幹事の時は、必ず全部員に役割を与えていますね。行き当たりばったりにならなくなりますから」

 
飲み会で途中からノリだけに任せてやり過ごすことはしょっちゅうあると聞きますが、たいていの原因は「ノープラン」だからです。ノリの良さだけでうまくいくほど、新歓活動は甘くありません。先の筆者の後輩のケースを例にとってみます。

 
幹事はまず、飲み会でいつもテンション高めで突っ走るメンバー、落ち着いて飲み食いするメンバーの2つのグループに分けます。ここから1人ずつグループのリーダーを選んで、その人を中心にグループごとの作戦を立てるよう指示します。

そうすることで前者のグループは「新入生に合わせた場の盛り上げ」に徹し、後者のグループは「新入生が一息つきたいときのアイスブレイク」に徹することができます。役割決めが明確になるとグダる確率が格段に下がるのです。必要以上のアドリブをなくす、機転を利かさないという手法です。

 
ここで1番大変なのは幹事であるのは言うまでもないでしょう。「楽しむ余裕は正直ないですね。ずっと全体を見ながら組織を動かしていかないといけないので。もはやこれって仕事の域ですよね(笑)」と、後輩は最後にボソッとつぶやいていました。

やはりノリを管理するのはとても大変なようです。

 

【3】シナリオ設計:楽しんで終わりではないゴールを持った物語を作る

 
シナリオ設計
 

最後の要素は「飲み会が終わったら、うちの部活(またはサークル)に対して新入生がこう思ってほしい」という明確なゴールを決めた上で企画を練ることにあります。新歓活動で1番多くあてはまる落とし穴がこれではないでしょうか。

 
「今回はすごく楽しんでもらえた。これだけ楽しかったらうちに入りたいと思うだろう」

 
その楽しみはもしかすると、ただの「都合のいい」飲み会に終わってしまうかもしれません。新入生だけが得をしている状態ですね。これでは虚しさしか残らない。

ベストプラクティスも役者も十分そろえた。残るは台本だけです。これまで幹事を務めてきた人ならコスパが良い、かつクオリティの高いお店を見つけることはできるはず。だからこそ、あとは成功へのイメージを描くだけです。

 
ゴールは新入生に「うちの組織に入りたい」と言わせること。そのためにはこのタイミングでウケを狙える手を打つ。そのためにはここで一瞬リラックスさせる時間を取ってウケる雰囲気を作る。といったような準備の繰り返しが重要です。

入念な準備なしにアドリブに頼るとノリが暴走してしまう恐れがあります。そのノリは力ずくで鎮めることはできますか?その制止っぷりを見て新入生が嫌な思いをしたりはしませんか?

 
相手の脳みそにワープして物事を考える。これもシナリオ設計する上で重要なポイントです。

 

ほとんどの組織は3要素のうちの1つか2つは持っているという事実

 
上述のように、これらの3要素が新入生獲得に必須であることはほぼ間違いありません。ところが、筆者が話を聞いて回っていた部活やサークルの実態をよくよく観察すると、どの組織も3要素のどれか1つは既に持っていたのです。

部長の豊富な人脈で情報を集められるだけ集めたのに、結局幹事がどう飲み会を回せばよいかわからない。メンバーの役割分担は完成されているのに、最後は各メンバーのノリや力量に任せてしまう。お店のクオリティや飲み会の中でのイベントはよく考えられているのに、そもそもそれが新入生に受け入れられるものではない。

 
新歓活動というのは残酷なもので、新入生に「あれ?」と思われる瞬間が1秒でもあったら「ここに入りたい」という意欲はいとも簡単に去って行ってしまうのです。その確率をなるべく減らしたい。

 
ベストプラクティス・巻き込み・シナリオ設計が1つになることで、失敗しない飲み会を企画することができるようになるはずです。この3要素を本当の意味で揃えている組織はほとんどないので、今から実践していけば来年度の新歓活動は変わるかもしれません。

その結果、新入生動員数が2倍にでもなるようなら、あなたはもう社会に通用する立派な幹事であり、組織が大きくなった後も圧倒的な企画力で周りの部員たちを楽しませる存在になっていくでしょう。

この記事を書いた人

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ryo kitano

インターン生/2016年4月入社/京都工芸繊維大学

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