就活終了後あえて長期インターンを始めた2つの理由 / 長期インターン生OB 同志社大学卒 増田 幸司 | Dekiroute[デキルート]
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就活終了後あえて長期インターンを始めた2つの理由 / 長期インターン生OB 同志社大学卒 増田 幸司

就活終了後あえて長期インターンを始めた2つの理由 / 長期インターン生OB 同志社大学卒 増田 幸司

秋といえばおいもの季節、インターン生のまっすーです。

企業から内定をいただいて就職活動もひと段落。
ストレスフルだったあの頃とは一転、平穏な日々が訪れ、残りの学生生活でしかやれないことをしておきたい!と思う方も多いのではないでしょうか?

大学卒業までに、遊びたい、旅行したい、趣味を思う存分謳歌したい、今のうちに恋人をつくって将来に備えておきたい……あげればキリがないですよね!

そんな中、内定後の残りの大学生活を長期インターンで過ごす選択をした増田さん。

「なぜ数ある選択肢からあえて長期インターンを選択したのか?」
「長期インターンを経て何を得たのか?」

今回はその2つについて詳しくお話を伺いました。
 

増田 幸司さん増田 幸司さん / Koji Masuda

株式会社インデンの長期インターンシップに7か月参加。
SMILE CALL(スマイルコール)の営業業務から長期インターン生の採用業務まで幅広く業務を担当。現在はIT企業の新規事業部で自社の内装事業に着手している。

 
 
 

「特別何がある訳でもないまま、社会人になるのが怖かった」

 
特別何がある訳でもないまま、社会人になるのが怖かった

―早速ですが、なぜ内定が決まってから長期インターンを始めたのですか?

きっかけは就職活動で色々な人と関わる中で、経験不足を実感したことです。僕はどちらかといえば意識の低い学生で特別何がある訳でもなく、なんとなく過ごしてきました。

このままではいけないという危機感と、社会人になってから自分がすぐに活躍できるようになりたいという想いから、早くから働き始めることを決めました。
 
 
―インターンでは主にどのような業務を担当していましたか?

僕はSMILE CALL(スマイルコール)の営業業務から長期インターン生の採用業務まで、幅広く色んな仕事に挑戦させてもらっていました。

SMILE CALL(スマイルコール)とは……インデンが提供する、iPhoneやiPadといった最新のポータブルデバイスのビデオチャット機能を利用した通訳サービス

―ということは、増田さんはやりたいと思ったことは「やらせてください!」と主張するタイプだったのですか?

確かに色んなことに挑戦したいという想いはあったものの、「これがやりたいです!」と言って勝ち取るよりかは、「こいつはやってくれるんじゃないか」と思ってもらえるように日々の行動で示し、任されるのを待っていたという方が正確です。したたかだったのかな。

その部分は今でも大切にしています。例えば、来たメールに関しては出来る限り早く、原則8時間以内に返していました。誰にでもできることですが、そんな小さなことを普段から徹底して行うことで、その信頼が積もって「こいつには仕事を任せられそうだな」という期待感を持って頂けると考えています。ただ、授業中にメールを返すこともしばしばでした(笑)

そのおかげで長期インターン生の採用業務では説明会でプレゼン担当や、インターン募集のサイト制作の責任者を任せて頂けたのかなと思っています。
 
 
 

初めて任されたサイト制作
「色んな立場の人のことを考えて進める難しさを痛感した」

 
初めて任されたサイト制作

―幅広く挑戦していた中で一番印象に残っているのはどのような仕事でしたか?

インターンシップ募集サイトの制作は一番苦労したので、印象に残っています。
ある程度の自由度をもって作っていいと言われてはいたものの、自由にやる方がある意味難しかったです。

初めて任されたサイト制作
(募集サイトの実際のページ。初めのページは応募者にインターンシップへの熱意を問うものとなっている)
 
―サイト制作で一番苦労したのはどのような点ですか?

僕が大変だったなと感じたのは大きく分けて3点あります。
 

【1】サイト制作の前段階の準備

 
サイト制作は、方向性や段取りが確定すれば、後は結構スムーズに進むものだと思います。実際に形にしていく段階では、ワクワクしながらアイデアを出していたことを覚えています。

それよりも苦労したのは、制作の前段階の部分、具体的には
 

  • ・どういう目的でそもそもこのサイトを作る必要があるのか?
  • ・どういうスケジュールで進めていくか?
  • ・どれだけの人を巻き込んで、いつ何を任せればいいのか?

 
この3点をまとめることです。

この中でもスケジュール管理には苦労しました。というのも、デザイナーの方、エンジニアの方の他の業務との兼ね合いも考えつつ、日々やることをこちらで決めて指示を出し、公開日まで走らないといけなかったからです。

サイトを作るまでの工程はどれだけあるのか、それがどれくらいで完了するのかあらかじめ見積るのもサイト制作の責任者の仕事ですが、「この部分のデザインを考える」「この部分をコーディングする」などの順序は、ざっくりは決められます。

ただし、それにどれくらい時間がかかるのかは作ったことがないから想定ができない。しかし全てが想定できない中、納期は決めなければならない……。

結局、無理なスケジュールを設定してしまい、何回か後ろに調整していただいて何とか公開まで走り切りました(笑)
 

【2】制作イメージを他の人に正確に伝え、かつ納得してもらうこと

 
これはサイトの方向性を社員の方とすり合わせていたときの話ですが、「こうしたらいいのではないか」と提案したんです。

しかし返ってきた答えは「いや、何か違うな。」
当時は「『何か』って一体何なんだ?!」と頭をひねりにひねっていました。

例えば数学のように「Aという問題があって、Bという方法を使った。だからCという結果になった」という論理であれば、説明はとても簡単です。しかし、イメージはたとえば「温かい雰囲気」、「明るい感じ」など論理で説明することとはまた違います。

「何か」をすり合わせるのはこんなにも骨が折れる作業なのかと、自分の中のイメージを他の人に言葉で伝えてわかってもらうことの難しさを思い知りました。
 

【3】細部まで作りこむこと

 
「サイト制作」って華やかでかっこいいイメージがありますが、裏側はとても緻密で泥臭いものです。

初めて任されたサイト制作
 
たとえばこれはインターンシップ募集サイトのはじめのページですが、「当てはまるものをクリック」しないと、次の画面が出てこないような工夫が施されています。

「ここはどう見せたいか」
「何を記憶に残したいか」

こういった目的を常に考えながら、画面の展開、言葉選びにはじまり、ボタンの配置や文字のフォントまで考慮することが求められます。予想以上にひとつひとつに気を配る必要があることには日々、驚きを感じました。
 
 
―色々苦労を重ねてやっと公開できたとき、どう思いましたか?

「このサイトがどういう影響を及ぼすのだろう」と公開時はわくわくしましたね!

実は最初、自分の頭の中のイメージでは、「これ、結構挑戦的な内容だし、話題になるのではないか!?」と思っていました。
しかし実際完成したのを見ると、自分が考えていたものよりもかなり圧縮されてシンプルな出来になっていたので、それもまた、想像と現実のギャップがあり面白かったですね。
 
 
 

「インターンをして学んだのは社会人としての心構え」

 
インターンをして学んだのは社会人としての心構え

―このインターンを通してどのようなことを学ばれましたか?

一言でいうと、「社会人としての心構え」です。

「社会人」と聞くと、ぼんやりしていますが、あくまで一人の人間として社内外の方々に信頼して頂けるよう、メールの返信や話し方、配慮の仕方など小さいことから徹底することが大事だと学びました。

もともと、4月からの社会人生活でいいスタートを切りたいというのがインターンの目的だったので、そういう点では非常に為になっています。結果的に社会人1年目にある程度の結果を出して、2年目から新しい部署での仕事を任せていただけた要因にもなったのかなと思います。
 
 
―就活を終えて何をしようか迷っている大学生へメッセージをお願いします。

僕は、4回生でインターンをしてみて後悔はないです。遊んどけばよかったなあ~とは思わないことはないですが、もし今あの頃に戻ってもまたインターンを選んでいる気がします。

社会人になってから気が付いたことですが、学生、しかも内定が決まってから働くことの良いところとしては、「働くとはどういうことか」を冷静に考えることができる絶好の機会になることだと思います。

社会人は思った以上に忙しい。日々の仕事をこなすのに精一杯で立ち止まって仕事について考える余裕はないかもしれません。しかし学生のうちから働いてみたら、社会人になる前に、一旦働くことに区切りをつけて見つめ直すことができます。また、社会人になってどう行動していこうかと具体的に考えることができるのではないでしょうか。
 
 
 

【まとめ】あえて4回生で働いてみて社会の厳しさを知っておくのも悪くない

 
正直、長期のインターンシップって「1~3回生の間にやりたいことがわからない、だからいっそ働いてみてから考えよう!」と始めるのが鉄板だと私は思っていました。

しかし、自分の将来の方向性がある程度決まってから、もう一度見つめ直してみるための手段として、長期インターンを選択するのもアリなのかもしれません。

社会人になるまでの「最後のモラトリアム」、皆さんはどう使いますか?

この記事を書いた人

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haruka masuda

インターン生/2016年3月入社/京都大学経済学部

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