現役の新卒採用担当が語る!どの企業でも活躍する学生の特徴は3つ / 株式会社ビズリーチ 中島諒さん | Dekiroute[デキルート]
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現役の新卒採用担当が語る!どの企業でも活躍する学生の特徴は3つ / 株式会社ビズリーチ 中島諒さん

現役の新卒採用担当が語る!どの企業でも活躍する学生の特徴は3つ / 株式会社ビズリーチ 中島諒さん
 
こんにちは。インターン生のまっすーです。
私は現在3回生で18卒です。最近では将来のことを考えるため、就活イベントやインターンに参加しています。

そんな中、イベントで知り合った同期の女の子に半泣きで
「どうしたら就活うまくいくのかなあ……私、だめかもしれない」
と言われました。

確かに就活が「うまくいくこと」は大切ですよね……。私も最近はスタートでずっこけてしまったらどうしようと漠然と不安を抱えています。

しかし、就活がたとえうまくいったとしても入社後活躍するとは限らない。大切なのは、入ってからどう活躍するかではないのだろうかと疑問を抱きました。

「社会で活躍する人」は一体どのようなことを大切にしているのでしょうか?

そのような疑問を解決するため、今回は社会人4年目にして、セールスや新規事業立ち上げ、人事など様々なキャリアを経験していらっしゃる、株式会社ビズリーチ(BizReach)の中島さんにお話を伺いました。
 

 
中島諒さん
中島諒さん/ Ryo Nakajima

大阪大学理学部卒業。2013年4月株式会社インテリジェンス入社。大阪で求人広告の営業や広告媒体の企画などを経験。その後2015年4月に株式会社ビズリーチに入社。企業の経営者や役員向けに、即戦力人材のプラットホームを用いた採用コンサルティングを経験した後、新卒採用領域における新規事業(ニクリーチやBizReach Campus)の立ち上げに参画。現在は、人財採用部にて新卒採用担当を務める。
 

 
 
 

様々な人材を目にした3年間

 
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―現在お勤めのビズリーチはどんな会社なのですか?
 
ビズリーチは2009年4月に創業し、HR×technology領域に変革を起こしてきたインターネットカンパニーです。

HR×technologyとは……HRとはHuman Resourceの略。クラウドやビッグデータ解析、人工知能(AI)など最先端のIT関連技術を使って、採用・育成・評価・配置などの人事関連業務を行う手法のこと(日本の人事部より)

 
「インターネットの力で世の中の選択肢と可能性を広げていく」をミッションとして掲げて、様々なwebサービスを運営しています。代表的なものとして、即戦力人材と企業をつなぐプラットホームの「ビズリーチ」、20代のためのレコメンド型転職サイト「careertrek(キャリアトレック)」などがあります。

学生向けには、お腹を空かせた学生のためのスカウト型就活サイト「ニクリーチ」や大学生と活躍しているOB/OGがつながれるOB/OG訪問ネットワーク「BizReach Campus(ビズリーチ・キャンパス)」を展開しています。

また、最近では地図で仕事が探せるアプリ「Stanby(スタンバイ)」や、人工知能を活用した戦略人事クラウド「HRMOS(ハーモス)」などをリリースしました。
 
 
―中島さんはビズリーチでどのようなことに取り組まれてきたのですか?

2015年にビズリーチへ転職してから、色々な部署で仕事をさせていただいております。即戦力人材のプラットホームを用いた採用コンサルティングや、BizReach Campusやニクリーチなどの立ち上げを担当しました。

現在は人財採用部で新卒採用に従事しています。将来の会社の根幹を担ってくれるような素敵な仲間を求めて日々、東西駆け回っています!
 
 
 

様々な経験をする中で見つけた「活躍する社会人に共通する3つの要素」

  
様々な経験をする中で見つけた活躍する社会人に共通する3つの要素
 
―4年目にして様々な職種を経験した中島さんが考える、活躍する社会人に共通する特徴を教えてください。

今までお客様や友人など、様々な社会人を見てきましたが、活躍している人の共通する特徴はとてもシンプルで、3つぐらいかなと思います。

  • 【1】価値あることを正しくやるという信念を持ち続けている人
  • 【2】自分の弱みや強みを自覚して、受け入れられる人
  • 【3】当たり前の基準(=視座)が高い人

 
1つは価値あることを「正しくやる」という信念を持ち続けていること。

人をだましてまでお金儲けをする人は世の中から支持されないし、これが大きなビジネスに発展することはまずないですよね。わかりやすく例えるとオレオレ詐欺のようなものはそうだと思うのです。社会に価値があることを成し遂げようという信念を持てる人は、結果、人を動かすことができ、支持され、ビジネスにおいて活躍できるのだと思います。

2つ目は自分の弱みや強みを自覚して、受け入れられること。

人間には絶対にコンプレックスや弱点が存在していますが、大切なのはそれを否定したり、憂いたりするのではなく、まずは受け入れること。それを認めたうえでこれから何ができるかを考え、先回りができる人が長所もより伸ばせると思います。

最後に3つ目が「当たり前の基準が高い」こと。これが1番大きいかもしれません。
 
 
―「当たり前の基準が高い」とは具体的にどういうことでしょうか?

ひと言で言うと、「常に相手の期待を超え、高い成果を出す」ことだと考えています。

これは、僕が尊敬しベンチマークしている(目標にしている)上長の話です。僕がまだ新規事業に携わっていた頃、社内での商談中に彼がたまたま横を通りかかったんです。実はその時のお客様は、彼ともともと同じ会社で働いていた同僚でした。その上長は会話に入り、サービスの提案を捕捉してくれるなど商談を手伝ってくれました。

商談後1時間も経過していないタイミングで僕からお客様に御礼メールを送ろうとしたところ、たまたま通りかかっただけの上長からお客様宛に御礼メールが送られていました

誰よりも忙しいはずの彼がたまたま自分の業務以外で会ったお客様に対して、テンプレートではなく自分の言葉でメールを送っていたんです。

思わず「感動しました、すごいですね」と彼へメールすると「期待を超えると感動に変わるから」と返ってきたんです。

この上長は決して特別なことをしたわけではなく、高いレベルで当たり前のことをしているだけなのですが、小さな積み重ねが人からの信頼につながり、周囲を巻き込んで大きな仕事を成せるようになるのだなと感じました。これがビジネスで言う「プロフェッショナルな人」だと思います。
 
 
 

社会で活躍しそうな学生の共通点も実はシンプルに3つ

 
社会で活躍しそうな学生の共通点も実はシンプルに3つ
 
―活躍する様々な社会人と接してきた中島さんが考える、将来活躍しそうな学生にはどういった特徴があるのでしょうか?

先程の社会人のところで言った特徴は、やはりどれも基礎的な部分ですが、継続するとなると話は別問題だと思います。これができる素養を持った学生には、以下の3つの特徴があると思います。
 

  • 【1】感謝の言葉をきちんと言える人
  • 【2】自分を客観視できる人
  • 【3】自分で目標を立てることができ、そこに向かって走れる人

 
1つ目は、感謝の言葉をきちんと言える人です。例えば一緒に食事に行った際、お店を出た後にきちんと、「ご馳走様でした」と言える学生、御礼のメッセージを入れられる学生は、活躍するだろうなと思います。いくら能力が高くてもここが大切にできなければ仕事では通用しません

ほとんどの仕事は「人と人との繋がり」によってできていて、1人でできることは本当に限られている。

第一印象で会ったときに、「この人、あまり印象良くないな」と思ってしまったら、信頼関係がうまく築けず良いビジネスには発展しない可能性が高いと思います。それは社内の同僚にしても同じです。仕事で大きな成果を出せる人は、人と人との繋がりを日頃から大切にしていて、その結果、いざという時に周囲に手助けや後押しをしてもらえます。

だから学生のうちから【1】ができることは、将来大きな武器になると思います。

2つ目は、自分を客観視できる人です。

たとえば、上司や同僚から指摘されたときに、主観でしか考えられない人は、「僕はこれだけ頑張っているのにどうして……」と主張をしてしまいがちです。

一方、自分を客観視できる人は、「確かに自分はこんな部分があったな。改善しないとな……」と自分のミスや欠点などを素直に認められます。現状の自分を素直に受け入れて、改善していこうと考えられる学生は社会に出てから必ず伸びると思いますね。
 
様々な人材を目にした3年間
  
―実際にその2つの要素を持っていて、活躍された人はいらっしゃいますか?

昨年の4月に営業部へ入社し、1年で社内のMVPや新人賞を獲得した新入社員がいます。正直言って、彼は突出して能力が高いわけではありませんでした。

でも、どうして他の先輩社員を差し置いてMVPをとれたんだろうと考えた結果、先に述べた2つの要素を持っていたんだなと思います。さらに、彼は1年目だったにも関わらず、「自分で目標を立てることができて、そこに向かって自ら走れる人」だったなと考えています。これが活躍する学生要素の3つ目です。

企業でもどこでも組織では必ず個人に目標が与えられますよね。たとえば人事だったら、1年の採用人数や学生と会う人数かもしれませんし、営業だったら、契約の数や金額などかもしれません。でもそこに明確な個人の意思がなければ、やらないといけないからやるという義務感だけ

それではやはり不十分で、組織から与えられた目標の他に、自分で新しく目標を置く。何のために自分はこの仕事をするのかを定める。そしてそれを守ること。

たとえばゼミの討論で必ず毎回1つは教授に本質に迫るような質問するんだと決める。ただこういうことって自分との戦いなので「今日くらいいいかな」なんてサボることも往々にしてあり、なかなか1年間継続することは難しいと思います。

人との約束を守ることも大変ですが、1番難しいのは自分との約束を守ること
これを継続できたからこそ、先程の新人は経験が少ないにも関わらず高い成果を出せたのでしょう。
  
 
 

【結論】どこでも活躍するのは、「高いレベルで当たり前の事ができる人」でした。

 
【結論】どこでも活躍するのは、「高いレベルで当たり前の事ができる人」でした。
 
日頃から小さなことをコツコツ積み重ね、信頼を継続して貯金することではじめて「社会」という場では、活躍ができる。決して1人ではできるものではないのだな、とお話を聞いて再認識しました。

皆さんは日頃から周りに感謝の気持ちを伝えることはできていますか?

また、もし社会人数年目にして大きな活躍を収めたいと思うなら、周りが育ててくれる、目標を与えてくれると甘えずに、自分で与えられた目標以上のことを定めてやり遂げてやる!と決めて守り抜くことが大切です。

私も就活という手段が目的にならないよう、常に自分に問いかけ続けることを肝に銘じていきたいと思います!
 
 
 

お知らせ

今回、お話を伺った中島さんが立ち上げにかかわったニクリーチは、お腹が減った大学生と企業の社会人をつなぐプラットホームサービスです。

社会へどういう一歩を踏み出すそうかと考える際に、実際に仕事を経験した社会人と食事をしながら話ができてキャリアについて考えるきっかけ、選択肢が得られます。

ぜひ、お腹を満たしながら社会人の方のお話を聞いて、自分のキャリア選択のツールとして使ってみてはいかがでしょうか?

ご利用はこちらから→ニクリーチHP

この記事を書いた人

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haruka masuda

インターン生/2016年3月入社/京都大学経済学部

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