【文系大学生必見!】社会に出てから求められるスキルは「数学力」!?文学部卒が、数学の勉強をおススメするワケ | Dekiroute[デキルート]
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【文系大学生必見!】社会に出てから求められるスキルは「数学力」!?文学部卒が、数学の勉強をおススメするワケ

【文系大学生必見!】社会に出てから求められるスキルは「数学力」!?文学部卒が、数学の勉強をおススメするワケ

文系学生の皆さん、数学は嫌いですか?
そうですよね。数学なんて大嫌いですよね。

・数字を見ると、目がシバシバする
・数字を見ると、目まいがする
・数字を見ると、ジンマシンが出る
・数字を見ると、背中が痒くなる
など、数学嫌いは、花粉症に次ぐ、現代人の国民病といっても過言ではありません。

文系学生に「なぜ文系に進んだのですか」と聞くと、中には正当な理由がある方もいるでしょうが、
「数学をやらなくて済むから」という理由の方も多いのではないでしょうか?
私立文系の大学受験ならば、数学なしで受験できる学校も多く、
早い人なら、高校2年生から、数学と絶縁した人生を送ることも可能です。

しかし、断言します。
社会に出てから役に立つ、重要なスキルは実は、数学によって培われます!

社会に出てから役に立つ、重要なスキルは実は、数学によって培われます!

こんなことを言うと、教育業界からの回し者かと思われるかもしれません。
ですが、何を隠そう私はド文系です。文系の中の文系、文学部を卒業しています。

高校受験、大学受験ともに、数学が嫌いで、一番苦労しました。
中学のとき、数学で落ちこぼれて塾に行かされましたし、塾で最後まで成績が上がらなかったのは数学。
高校の定期テストでも毎回一番成績が悪かったのは数学ですし、宿題も一番時間がかかったのは数学でした。

しかし、そんな私が志望した学校は不運なことに、数学が必須。。。
嫌いな数学と、なんだかんだ18歳までお付き合いしたのです。

腐れ縁で18歳まで数学とお付き合いした結果、大学生、そして社会人になってから、考え事するたびに、心をよぎるのが

「あれ?この考え方、数学の受験勉強でよく使ったなぁ」
という思いです。

そうです。受験を終えてからというもの、数学で培ったスキルが、めちゃくちゃ役に立つ気がするのです。
では、具体的にどう役に立つのでしょうか?

今回は、10年前、数学が嫌いな私が良く言っていた不平不満を、
10年後、案外数学力が役に立っていると感じる私が解消する形式で、
10年後の私が、10年前の私をコテンパンにやっつけたいと思います。
 
 
 

【不平①】数学なんて社会に出てから役に立たない(奈良県・13歳・男性)

中学1年生の頃、なぜか数学でアルファベットが出てきたころの私は、良くこんな不満を言っていました。
「方程式なんか日常生活で出てこない」
「xとかyとか見かけたことがない」
「連立方程式?何それ食べ物?」
数学なんて社会に出てから役に立たない

そんなことを言っていました。生意気ですね。
そして、そんな生意気な私によく、数学の先生方は、
「皆さんの住むマンション設計には数学が活かされている」とか、
「数学がなければ橋が立てられない」とか、
全然ピンと来ない説明を優しくしてくれました。(当時の先生、ごめんなさい)

しかし、10年後の今の私なら、一撃で論破できます。
なぜなら、
数学は知識が役に立つ教科ではなく、考え方が後になってじわじわ効いてくる教科だから
です。

数学で大事なことの1つに「結論を答える」というポイントがあると思います。
「1+1は?」と聞かれたら「2」と答えますよね。
こうして実は数学の問題を解くうちに、知らないところで「結論を答える力」を培われていたのではないか、と思います。
結論を答える

よくニュースで目にする、裁判の判決シーン。紙で「勝訴!」や「敗訴!」と差し出しますよね。
あれは、記者や視聴者は、「結果はどうなりましたか?」と質問しているのではないでしょうか。
そして、その質問に対して紙で、「勝訴です」と返しているのではないでしょうか。

では、もし結論を言わなかったらどうなるでしょう。
入口から駆け出してきた人がカメラに向かってこういうのです。
「まず裁判官がこう言いまして、次に被告人側がこういう質問をしたところ、こういう返答があったので、こう返したところ、その返答が・・・・」

・・・・で?
ってなりますよね

このように、人は相手と会話するとき、知らず知らずのうちに、質問と回答という形式で話しています。
そして、その会話の基本となる「質問に結論から答える力」は、実は数学のおかげで養われているのではないでしょうか。

また、数学で培われるスキルのもう1つに、「分からなくなったら最初に戻る」というポイントもあると思います。
数学をやっているとたまに、何の計算をしているのか分からなくなることがありませんでしたか?
%を出そうと思っていたのに、そのためにはリンゴの個数を計算する必要があって、そのためにはリンゴの値段が・・・・のように、
頭の中で迷宮入りするような問題がたくさんあります。

その時、数学では「最初に戻ること」が必要になります。
迷子になった地点まで戻る、質問をもう1回読み直すなど、「そもそもを押さえること」が必要になります。これは、社会人になってから、例えば会議で活きるスキルだと思います。

会議が長引く原因の1つに、目的と関係のないところで議論が盛り上がってしまうことが挙げられます。
来年の話をする予定が、今年の総括をしていたり、Aというお客様の話のはずが、サービス全体の話になっていたりと、脱線することが多々あります。

その時に「あれ、この会議ってそもそも何を議論するんだったっけ?」と最初に戻してみる。
すると案外スムーズに話がまとまることがあります。
これはまさしく数学で培われるスキル。分からなくなったら最初に戻る。
実はこのスキルは数学で培われているのです。

このように、数学という教科は実は、その中で覚えた数式や方程式が将来活かされる、のではなく、その使い方や経験が、見えないところで後々効いてくる教科なのではないでしょうか。
数学の問題を解こうと試行錯誤をする中で、実は人生に役立つスキルが、無意識のうちに身についている気がします。
 
 
 

【不満②】数学は才能の世界。才能がないと数学は出来ない(奈良県・14歳・男性)

数学はひらめきの世界。なので才能がなければできないと思いがちです。
10年前の生意気なT少年もそう思っていました。しかし、本当にそうなのでしょうか?

例えば野球。あなたは野球少年。しかし、素振りが嫌いで、一度もやったことがありません。
しかし、何かの運で、週末の試合でスタメンに選ばれバッターボックスに立ちました。
ところが当然、練習不足で空振り三振。ホームランを打とうと意気込んでもバットにかすりもしません。
その時、もしベンチに帰って、監督に向かってこう言ったらどうなるでしょう。

「僕は野球の才能がないのでホームランが打てませんでした」

数学は才能の世界。才能がないと数学は出来ない

もちろん「素振りしろ!」と言われておしまいですよね。
実は、数学も同じ。
超絶つまらないドリルや100マス計算。あれが苦痛で仕方なかったという人も多いはず。
しかし、あの反復を何度も愚直にやらなければ、数学が出来るようにはならないのです。

計算は全ての基礎。算数が出来ないと、数学なんて出来ません。
そして、これは仕事でも全く同じなのではないでしょうか。

企画やアイデアが全く浮かばないという人がいます。
企画がポンポンと次から次へと出てくる人を見て、
「あの人には才能があるからできる」
「私には才能がないからできない」
と思わず口にしてしまうのではないでしょうか。

しかし、これは間違い。
おそらくアイデアが出てくる人は、
例えば、これまで先輩が残した良い企画書を100個、200個と調べて、読み込んでいるはずです。
そして、自らの手で、企画やアイデアを「これはボツだなぁ」と自分で自分にダメ出しをしながら、
100個200個と企画書に書き起こしているはずです。
地味なトレーニングをおそらく見えないところでやったからこそ、表向きにはポンポン出ているように映っているだけなのです。

ホームランが打ちたければ、素振りする。
数学ができるようになりたければ、ドリルをする。
企画が出来るようになりたければ、最善例を見まくる。
才能のせいにして片付くことはほとんどない、ということを、数学は教えてくれている気がします。
 
 
 

【不満③】そもそも問題文が何を言っているのか分からない(奈良県・15歳・男性)

これもあるあるですよね。数学の問題には謎がいっぱいです。
「点Pが直角二等辺三角形ABCを秒速2mで点Aから点Bに向かって動き、点Qが頂点CからBに向かって・・・・」みたいな問題文良く見ます。
なんで点が動くんだよ!という感想も持ちたくなるはず。

まあ確かに、そのツッコミはその通りなのですが、点が動くことはさておき、
文章が何を言っているか分からない。だから解きたくないというのは、実は危険です。
 

そもそも問題文が何を言っているのか分からない

点が動く意味は分かりません。
しかし、問題は文章なのですから、正しい日本語が書かれているはず。
ならば、読めば分かるようにできているはずです。
落ち着いて繰り返し読めば、理解できたり図を用いれば何とかなることが大半です。
結局、問題文の意味が分からない、と問題を投げ出す人は、適当な理由を付けて、問題から逃げたいだけなのではないでしょうか。

社会に出ると痛感するのが、みんな日本語が適当、ということです。
焦って何を言っているか分からない人もいますし、丁寧すぎて逆に何を言っているか分からない人もいます。
そもそもの考え方が違いすぎて、理解できないこともありますし、口頭ではなくメールのために誤解が生まれることもあります。

しかし、そんなコミュニケーションに難がある状況でも、仕事を前に進めて、結果を出すことを求められるのが社会人。
相手の意味が分かりませーん、と言って仕事を投げ出していては、何も前に進みません。

数学のテストなら諦めればOKです。
しかし、社会人になって、それが大切なお客様からのメールだったら?返信しないわけにはいきません。
返信しないと上司には怒られ、お客さんには怒られ、だからと言って、
「お前のメールが読みにくいんだよ!」とキレることも出来ません。

人と仕事をするには、相手の言葉をしっかり聞き、理解するキャッチ力が必要です。実はそのスキルは、数学の問題文で試されているのではないでしょうか。

社会に出れば何を言っているか分からない人に出くわすのですから、
せめて数学の問題ぐらいは読めるようになっていないと実は厳しいのかもしれません。

逆を言えば、文系だからと数学を避けていた人も、実は数学が出来ない理由は、
「読解力がなかったから」という可能性もあるのではないでしょうか?
数学は出来ないけど、国語はめちゃめちゃできるという人は、実は少ない気がします。
数学が苦手だから消去法で文系に進んだ人の中には国語も出来なかった人も多いのでは?

その根幹にあるのは読解力
相手の言っていることを正確に掴む力です。
これは数学だろうと国語だろうと社会に出ようと出まいと、生きていくうえで欠かせないスキルのはずです。
 
 
 

【不満④】計算ミスは電卓を使わせない学校が悪い(奈良県・15歳・男性)

いやー、憎らしいヤツですね。殴ってやりたいです。全て昔の自分だと思うとぞっとします。
でも、こう思いたくなるのも分かります。

確かに社会人になってからひっ算する機会なんてまずありません。
すぐに電卓を使いますし、表計算ならExcelでさらっとやってしまうのがほとんどです。

しかし、逆に聞きたい。
電卓やExcelを使えば、ミスはゼロになりますか?


答えはNO。

電卓に入れる数字をそもそも間違えたり、Excelの計算式を入れ間違えたり、参照するセルを間違えたり、なんてことはしょっちゅうあります。
100人のアンケート結果を取ったはずなのに、Excelが暴走して、Aと答えた人の数が、102人になったりするのです。
答えはNO

すると、式のどこがおかしいのかどこで打ち間違えたのか、原因を特定しなければならない。
つまり、人が手を動かしている時点で、ミスは無くならないのです。

では、どうすればいいのか。だからと言ってミス連発で許されるわけもありません。
その解決策の1つは、「ミスは必ず起こるものだと思って保険をかけまくる」です。

算数なら検算があります。答えが合っているか、逆から計算してみたり、
出た答えが当てはまるか問題文に入れ直して見たりするアレです。
その根底にあるのは、「どうせ自分はどこかミスっているだろう」という最悪の想定です。

最悪のシチュエーションを想定して、慎重になったり、検算したり、
時間配分を考えられる人が数学が出来る人なのだと思います。
逆に俺はミスなんかしない、ミスしても自分のせいではない、と思っている人ほど、数学ができないのではないのでしょうか。

そして、ここまで来ればパターンは読めていますよね。
ご存知の通り、社会に出ても同じです。

社会に出れば、絶対にミスしてはいけない仕事が沢山あります。

・取引先の社長への電話
・契約書の確認
・見積書の送付
・100万単位の金額の計算
・お客様の名前
など、間違ってはならないことだらけです。

そのとき、「どうせミスは起きるから」とあらかじめ別の人間にダブルチェックを頼んだり、
3回見直したり、PC画面ではなく紙で印刷してみたりと予防策を仕込む人は、
もれなく仕事ができる人だと思われます。
逆に、何度もミスを繰り返して同じことを何度も注意される人はどんどん減点対象に。
中には、ミスしても改善の意識がなく、それどころか周りのせいにしてしまう人もいます。悲惨ですね。

電卓があっても、ミスる人はミスる
電卓が無くても、ミスらない人はミスらない
電卓があることはミスしていい言い訳にはならないのです。
ミスを防げる人間こそが、数学の出来る人間であり、仕事ができる人間なのかもしれません。
 
 
 

数学が出来ると、仕事が楽しくなる!?

数学が出来ると、仕事が楽しくなる!?
いかがでしょうか。数学が出来ると、仕事が出来る気がしてきましたね。
逆に数学が出来ないと仕事が出来ない気がしてきましたね。

繰り返し言いますが、私は数学塾の回し者ではありません。
前世が数学教師だったとかでもありません。
ここで若干フォローしておきますが、数学が出来る人でも仕事が出来ない人は沢山います。

・コミュニケーション力
・プレゼンテーション力
・語彙力
・英語スキル
など、仕事が出来る要因は複雑に絡み合っているので、一概には言えません。

ただ、数学から逃げていた人は損する可能性が高い。
それは、めげずになんだかんだ数学をやり続けたら良いことがあった私が言うので、おそらく間違いないはずです。

じゃあ今から数学を勉強し直そう!というのはなかなか難しいと思います。
ただ、「もしかしたら数学をしていない分、周りと差が開いているのでは?」と思うことは大切かもしれません。

不足しているかもしれない要素は自覚して鍛え始める。
それは今からでも遅くないのではないでしょうか。

この記事を書いた人

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ryosuke taba

元インターン生/現社員
2014年11月入社/京都大学 文学部 卒
大学卒業後、2016年4月、株式会社インデンに入社。大学3年次から、長期インターンシップ生として、インターンシップ制度の設計運用、および新卒採用とマーケティング事業部の立ち上げ責任者を兼任。2017年6月に、社内最年少でマネージャー職に昇進。現在は、人事・採用ブランドマネジメント事業部で、若手人財の早期戦力化に従事している。

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