学校では教えてくれない大切なスキル〜ビジネスを理解し、考えを発信する力〜 | Dekiroute[デキルート]
インタビュー

学校では教えてくれない大切なスキル 〜ビジネスを理解し、考えを発信する力〜


  
就活って不安ですよね。
何が出来ればOKなのかわからず不安になりますよね。
 
今回は就活ではもちろんのこと、これからの人生においても必要になってくる、2つの「力」についてマイナビ社のMY FUTURE CAMPUS(MFC)を立ち上げた羽田さんにお話頂きました。
 

羽田啓一郎/Keiichirou Hata
立命館大学卒業。株式会社マイナビ所属。
MY FUTURE CAMPUS責任者。国内大手企業の新卒採用の担当営業を経験後、キャリア教育事業の立ち上げを担当。
大学の嘱託講師や政府の政策研究委員、新聞の連載コラムなども経験あり。格闘技と90年代のUKロック、apple製品で価値観の大半ができている。

 

池内唯/Yui Ikeuchi
同志社大学3回生。
ビジネスコンテスト2回出場
ICT・IOTビジネスコンテストにて女性起業家賞受賞
現在株式会社インデンにて広報・企画を担当

 
 
 

ビジネスをよく理解できていないことから生じる不安感

 

 
池内唯さん(以下、池内)久しぶりです!以前はビジコンでお世話になりました。
 
羽田啓一郎さん(以下、羽田)お久しぶりです!もう2ヶ月くらい前だね。
 
−池内さんが参加されたビジコンの主催側が羽田さんだったんですね!
本日はお2人に「必要な力」についてお話して頂ければと思います。

 
池内・羽田 よろしくお願いします!
 
−早速ですが、MFCではアイデアソンやプレゼン講座などを行われていますが、なぜ就活のセミナーではなくこのようなキャリア教育をされようと思ったのですか?
 
羽田 単刀直入に言うと、考える力を身につけてほしいからです。そもそも、今の就活はおかしいと思うんですよね。
 
池内 私も少し違和感は感じますね。
 
羽田 行きたい企業は?なりたいのは?とか聞かれても学生の本音からするとわかんない。でも答えないといけないから、自分に言い聞かせるかのようになんとなく業界や企業を好きになったつもりになって、就活に突入するんです。
 
池内 私はこれからなんですけど、先輩からもそのようなお話は聞きます。
 
羽田 例をあげると、志望動機が言えない学生がほとんど。圧倒的多くの学生は、志望動機を話しているつもりだけど、ただ企業のコメンテーターになっているだけ。志望動機を聞かれて、御社のこんなとこがすごいとか言っている学生がよくいるんですけど、それって会社の批評であって、志望動機ではないんですよね。
つまり、その会社に入って何がしたいかを言えていない。
 
池内 志望動機をただそのように話していると薄っぺらいですね。
 
羽田 例えばマイナビという会社に入社したいとすると、志望動機では会社を探している人と、人を探している企業を結びつけたいって話していただくんですけど、それは会社のやっていることであって、あなたが日々やる仕事ではではない、という話なんです。
なんでこのようなことが起きているのかっていうと、ビジネスモデルを理解していない人が多すぎるから。マイナビがやっていることは求職者と会社をつなげていることかもしれないけど、会社はボランティアでやっている訳ではないから、ビジネスとして成り立っていないといけないんですよ。だから事業内容と、儲ける仕組みを別で考える必要がある。
 
池内 なるほど、確かにそのビジネスがどうやって儲けているのかというのを理解している人はあまりいない気がします。
 
羽田 僕も四苦八苦してますが、どうやって儲けるのかって意外と難しいんですね。これは学生が悪いのではなく、ビジネスなんて学生はやったことがないから仕方が無いんですよ。池内さんはインターンとかやっているからある程度はわかるかもしれませんけど。
 
池内 なるほど。
 
羽田 こんな仕組みで儲かっているよ、と説明するのは簡単だけど、「そうですか」となって本当の理解には繋がらない。だから本当にわかってもらうためには自分でビジネスモデルを考えるのが一番だなと僕は思いました。だからビジネスコンテストやアイデアソンを学生さんにやってもらおうとなったんですよ。
 
池内 そうだったんですね。
 
−ちなみに池内さんもビジネスコンテストに出た事があるんですよね?
 
池内 はい、2回あります。初めてあんなに自分で考えないといけない状況に立たされたなと感じました。今までたいして考えずに情報を発信していたな、と改めて感じていました。
 
羽田 日本の学生は正解のあるものに近づけていくという頭の使い方に慣れてしまっているんですよね。でも今の時代に必要なのは答えの無い問いを考える力なんですよね。残念ながらそれは、日本の人は習慣になっていない。
 
池内 確かにそうですよね、初めてビジネスコンテストに出たときに答えの無い問いを考える機会は今まで無かったな、と改めて感じましたね。自分から動かないとそのようなことは経験できないと思いました。
 
 
 

良いアイディアも伝え方によっては刺さらない

 
−羽田さんはプレゼンの指導もしているんですよね?なぜプレゼンが必要だと感じたんですか?
 
羽田 必要という前に、学生に対して僕が堂々と教えることができるのが、営業の仕方とプレゼンの仕方だったんですよね。僕は営業マンだった時にプレゼンすることも多くて得意だったので。
 
池内 プレゼンは必要だとは感じますね。
 
羽田 どんなにいいアイディアでも伝え方がヘタクソだと伝わるものも伝わらないしね。
 
池内 せっかく良いものを持っているにも関わらず伝えられないまま終わるってつら過ぎますね。
 
羽田 プレゼンって得意不得意ありますが、最低限のことを押さえていれば、駄目なプレゼンにはならないんですよ。でもそもそも学生の間も社会人になってからもプレゼンを習う機会はほぼない。
 
池内 基本的に学校でも習わないし、教えている所もあまり聞かないです。
 
−ちなみに羽田さんは元々プレゼンは得意だったんですか?
 
羽田 プレゼンは「どう伝えるか」と「中身をどう作るのか」という2つあって、前者は得意でした。堂々と、自信たっぷりに話すことは最初から出来ました。すごいきつい勝負事があっても、1時間後には終わっていると考えれば緊張しないんです。僕は座右の銘が「諸行無常」なので。
 
池内 すごいですね(笑)
 
羽田 というか僕は元々良くも悪くもいろいろなものに期待していないんです。自分がうまくできるとそもそも思ってないから緊張しない。
 
池内 なるほど、ちなみに先程おっしゃったプレゼンの「中身をどう作るか」の方はいつ身につけたんですか?
 
羽田 実は学生の頃、漫画家になりたかったんです。漫画って応募するときは30ページ位で完結する読み切りのものを送らないといけないのですよ。その中で登場人物の説明もしないといけないし、クライマックスをどう作るかも考えないといけないし、不必要な情報を除いて1つのストーリーを作らないといけないわけです。それをずっとやってたから、10分のプレゼンでどこにクライマックスを置くのかというのが自然とできましたね。漫画でも1ページ目が面白くなさそうなら続き読まないじゃないですか。プレゼンもどこで引きをもってくるのかというのも同じですね。
 
池内 漫画家を目指していた経験がそんな所で活かされるんですね。
 
羽田 思いもよらない所で学生時代の経験を活かす事が出来るもんです。池内さんもアウトプットの仕方や頭の考え方は、意外と別の所で活かされるかもしれませんよ。
 
池内 そう考えたら面白いですね。
 
羽田 面白いですよ。プレゼンはビジコンとかアイデアソン出てたら徐々に慣れてくるから。
 
池内 私も前よりは慣れたのですが、まだですね(笑)
 
羽田 プレゼン得意そうなのに(笑)
 
池内 得意になりたいですね、多分自分に対して変にプレッシャーをかけてしまうんですよ。
 
羽田 どうせ誰も聞いてないから、と思うように僕はしてます。プレゼンが下手な人は、聞いている人が無条件で自分の話を聞いてくれると思ってるんですね。そうじゃなくて、相手は自分に興味なんてない、という前提に立って、どうしたら自分に興味を持ってくれるのか考えないと。
 
池内 確かにそれは思います。興味を持たせるためのコツなどはありますか?
 

 
羽田 誰がオーディエンスかにもよるけど、どうやったら興味を持ってくれるのか考えることが一番ですね。その上で、2つ方法があって1つ目は、普通皆が思っていることと逆のことを言う。2つ目に、皆の共感を得る。例えば、「マラソンしたら痩せます!」とは誰でも言えるけど、「マラソン、効果は分かってるけど続かないですよね?そこでもっと続くダイエット法を教えます」とかってプレゼンを始めれば聞き手を見方につけることができる。
あと、聞いている人に話を振るのもセオリーだけど、予想しているのと違う答えが返ってきた時に慌ててしまうから、リスクが伴う。予想してない答えが返ってきてあたふたすると逆効果になってしまう可能性もあるからオススメはしないかも(笑)
 
池内 なるほど、勉強になります。
 
—池内さんが意識していることは何かありますか?
 
池内 今しているインターンの活動の中で「ゴールからの逆算」をしろ、とよく言われます。なので、プレゼンも同じでゴールからの逆算が必要かなと思います。
 
羽田 目的を固めて逆算することは必要だね。
 
池内 逆算大事ですね。恋愛もそうかもしれないですが、自分の魅力をどのようにしたらいいのか、が悩みますね。
 
羽田 就活と恋愛はプロセスが違うんじゃないですかね?恋愛だったら今日は告白のOKもらえなくても手は繋ごうという目的を据えてカウンター席のお店を予約するとか(笑)そのための逆算だね。就活はあまり難しく考える必要はないと思う。
 
池内 なるほど、考えすぎずに頑張ります。
 
 
 

プレゼンで仕事もゲット

 
—プレゼンが上手いとどんないい事がありますか?
 
羽田 もういいことだらけです(笑)むしろ悪い事なんてない。社会人ではプレゼンが上手ければそれだけ仕事がもらえます。恋愛や友達関係にも活かせるかもしれない。
 
池内 仕事で実際にその経験があるのですか?
 
羽田 仕事を取って来れることですね。今ではマイナビは有名な会社になったけど昔は全然そんなことはなくて、お客さんが振り向いてくれなかったけど、どうにか振り向かせたいと思って頑張って営業してました。僕は営業マンだったからプレゼンの時に頑張らないといけないんです。でも他社と取引していた企業がそちらを切って、こっちに向いてくれるというのはすごい快感でしたね。
 
−池内さんは何か得した経験はありますか?
 
池内 初めてビジコンにでたときにプレゼン次第で伝わる量は変わるな、と感じました。私のチームは楽しそうな感じでプレゼンしていたので、聞いてもらえた印象はあったので、伝えられるものを伝えられたなと感じました。他のチームにあったのは、良い事を言っているかもしれないんですけど、プレゼンではなく説明をしていて、私含め他の方も聞いていないなと思いましたね。せっかくいいこと考えていても伝える力がなかったら、伝わる量も変わるのかな、と思いました。
 
羽田 基本的に人は説明聞くのは嫌いだしね(笑)ちゃんと聞いている人のことを考えて話すのが大事ですね。
 
 
 

まとめ

 
プレゼンの魅力・やり方は伝わりましたでしょうか?
 
そんな羽田さんが、大学生最大規模のビジネスコンテスト「キャリア・インカレ」前哨戦となるイベントを関西で開催!開催地はなんと寺院!京都の両足院(建仁寺)で禅の心得やアイデア発想法を学びながら「シェアリングエコノミー」をテーマにアイデアソンを開催します。かつてないコンセプトのイベントになるのでお早めにご応募ください!
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この記事を書いた人

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kodai nishino

インターン生/同志社大学文化情報学部
2017年1月、長期インターンシップ生として、株式会社インデンに入社。自社の飲食店のリサーチ分析業務と、インバウンド事業部での企画戦略立案業務を兼任。現在は、人事・採用ブランドマネジメント事業部で、クライアント企業の学生向けPR支援を行う。

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