奴隷根性を捨て、自由でやりがいのある、納得のいく仕事をせよ! / きぃすとん 代表取締役 中谷登代治 | Dekiroute[デキルート]
インタビュー

奴隷根性を捨て、自由でやりがいのある、納得のいく仕事をせよ! / きぃすとん 代表取締役 中谷登代治


「ロープアクセス技術」という独自に開発した高度な技術を武器として、京都府長岡京市を拠点に日本全国で橋梁点検や構造物調査などを行う事業を手掛けている、株式会社きぃすとんの中谷登代治代表取締役にインタビューを行いました。
 

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中谷 登代治 氏

株式会社きぃすとん 代表取締役
1957年生まれ。大阪市立大学理学部博士課程を中退し、大手ゼネコンの飛島建設株式会社技術研究所に就職・配属。全国のトンネル・ダム等の難現場に、岩盤技術者として従事する。在職6年で転職し、 建設コンサルタント会社で1年間の勤務を経て脱サラ・独立。株式会社きぃすとんを設立。趣味は、仕事と有機農業。『珍魚・怪魚をさばく』がマイブーム。奈良県の農家出身・在住。1男1女。

 

サラリーマンとしての働き方に疑問を感じ、やりたいように仕事をするために独立

–創業のきっかけは?
大学卒業後、私は大手ゼネコンで働いていましたが、あることをきっかけに脱サラして独立しました。「ロープアクセス技術」という特別な技術を開発し、これを活かして橋梁などの点検・調査を主な事業として経営しています。

ただ、決して独立当初から現在のような事業形態を目指して、計画的にここまで来たわけではありませんでした。いただいた仕事は断らずにすべて引き受け、がむしゃらにやってきた結果として今があります。この姿勢は現在も変わっていません。

独立することになった理由ですが、直接のきっかけは、ゼネコンでサラリーマンとして働いていたときに、嫌いな上司の下で仕事をするのがどうしても嫌だったからです。しかも体調が悪かろうと、どんな事情があろうと毎日休まず会社に行って働かなければならない。そういう働き方はおかしいのではないかと感じ、ずっと続けていくことに我慢ができませんでした。
なので、やりたいことをやりたいようにやる、そのために独立して現在のような状態になった、というわけです。

–代表サービス・商品の特徴は?
私たちが得意としているロープアクセス技術は、国土交通省が出している「橋梁点検要領」にも取り上げられた、日本で唯一の高度な技術です。鋼鉄やコンクリートでできた橋などの構造物は、数年ごとの定期点検が義務付けられているのですが、その点検調査業務には転落などの危険が伴います。全国でも作業中に死亡するなどの重大な事故が起こってきたため、国の指針としてより安全な基準を求められるようになりました。

そうした状況にあって、通常では近づくことができない場所に安全に到達し、点検を行うことができるロープアクセス技術の価値が公式に認められたのです。ちなみにこの調査技術は、私たちのスタッフが編み出したものになります。加えて点検そのものの知識や技術も高いスタッフたちが揃っていることが、きぃすとんの大きな強みとなっています。
 

 

お互いの人柄が早くわかれば、ミスマッチは防げる

–採用活動について、どのような取り組みをされていますか?
2018卒の新卒採用ではリクナビ、マイナビの両方に掲載をしています。オープン時の掲載に出遅れたこともあって、エントリーは数十名程度となっていますが、珍しい仕事だということもあって学生さんも興味を持ってくれているようです。

採用フローについては一応準備してありますが、その通りに行くことは少ないですね。面接だけでなく、社内で食事会などのイベントを開き、ときには古民家でもある本社に宿泊してもらうこともします。こうした企画を考えるのは、社長である私の仕事です。入社を決める前からお互いに合うか合わないか、雰囲気や人柄などを確かめることができるので、とても効果的だと思っています。

また内定通知書なども特に用意していないので、学校で必要になるという方には自分で作成して持ってきてもらっています。私たちの会社が他と大きく異なっているのは、入社後はまず契約社員として仕事をスタートしていただく点です。どんなに人財を厳選してみたところで、残念ながら必ず5人に1人はミスマッチな人が混ざってしまうものです。そういう人物はお金の面でも負担にしかなりませんし、チーム全体の士気を下げる原因にもなります。

それを最初から正社員として雇用してしまうのは、リスクが大きすぎると言わざるを得ません。そんなことより実際に働いてみてもらって、本当にこれから一緒に働いていく仲間になれるかどうかを、早い段階でお互いに判断するのがベターでしょう。

–採用活動において課題に感じることは何でしょうか?
特殊な仕事なので、学生さんがきぃすとんにたどり着くための適切な検索キーワードがあまりないことでしょうか。「ロープアクセス技術」などという言葉を最初から知っているはずもありません。たまにヒットするのは「アウトドア」とか「京都」といったキーワードですね。

そもそも就活ナビサイトに掲載したところで、それを利用している学生さんは知名度のある企業にしか目がいかないものです。そういうものに頼らずとも、自社独自に応募者を集めることができる仕組みがあるべきだと考えて、常に模索しています。
 
 

サラリーマンの「奴隷根性」に染まってはならない

–中谷社長は、入社する社員にどのような力を求めますか?
端的に言って、「普通の人」であれば十分だと思います。つまり約束は守り、楽しいときには笑い、皆で仲良くできる人、本音で話せる人のことです。

しかし、そういうことさえできないサラリーマンが世の中には山ほどいます。

彼らだってもともとは普通の人だったはずです。ところが不自由でやりたくもない仕事を我慢しながらずっとやり続けているうちに、いつしか自分でスイッチを切ってしまうのです。そしてそれはある程度の年齢を過ぎると、もう元に戻ることはできないと思っています。はっきり言ってしまうと、40歳を超えたサラリーマンの方は残念ですがどうにもならない状態になっています。

中途採用で応募してくださるのは40代の方々が多いのですが、お会いするたびにそのことを痛感します。こうなると、もはや言われたことをただやるだけの「奴隷」です。それどころか、あれをしろ、これをしろと命令されなければ何もできないような人になってしまうのです。「奴隷根性」が染み付いてしまったような、スイッチの切れてしまった人は私たちと一緒に仕事をするべき人物ではないと考えています。

–御社が社員に提供できるスキルや価値観、考え方はございますか?
私たちの会社に奴隷はいらない、というお話をしました。この「ドレイ」を逆から読んだ「イレド」という考え方を、いま提唱しているところです。具体的に言うと、自由・やりがい・納得のいく報酬、この3つがあれば人は奴隷になることなく、人間らしく働くことができると考えています。

たとえば、きぃすとんでは何時に会社に来て何時に帰ろうが、まったく問題はありません。働きたいならばどんどん仕事をすれば良いですし、逆に1ヶ月以上休んで海外旅行を楽しむこともできるのです。それが可能なだけの報酬もお渡ししていますしね。

そして人命の安全を守る私たちの仕事は、情熱を持って取り組む価値のある事業です。優秀な学生さんたちはとっくに気づいているはずです。日本のサラリーマンの働き方はおかしいということに。そんなのは嫌だと思って、「イレド」な仕事に共感してくれる方には、ぜひ私たちの会社で一緒に働いてほしいですね。
 

 

自由でやりがいのある、納得のいく仕事をするための就職活動を

–最後に、これから就活を迎える大学生にメッセージをお願いします。
就職活動をしていれば、いくつもの会社から入社を断られることもあるかと思います。そんなことが3社も続くと、心が折れてしまうかもしれません。ですが、その状況で心が折れないほうがおかしいのではないでしょうか。それでも何十社も面接を受け続けることこそ異常で、スイッチが切れてしまっているとしか思えないのです。

皆さんにはそのような就職活動をしないでほしいと思います。本音を押し殺して、なんでもいいから内定をもらいたいという思考になってしまっては、奴隷への道をまっしぐらです。

実は、仕事の関係で、あるテーマパークのアトラクションに登ったことがあるのですが、そのテーマパークはバックヤードもまた『夢の国』でした。そこで見たキャストたちは、理想を実現するためにプロ意識をもってトレーニングや仕事に励んでいました。彼らは確実に、奴隷ではなかったと思います。学生の皆さんにも彼らのように、自由でやりがいのある、納得のいく仕事をしてほしいですね。

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reimi ibuki

インターン生/神戸女学院大学文学部
2017年3月、長期インターンシップ生として、株式会社インデンに入社。インバウンド事業部で、パートナー企業のフォロー、広報・取材、および自社メディアの立ち上げ・運営を担当。2017年6月に内定承諾。2018年4月より、人事・採用ブランドマネジメント事業部メンバーとして入社予定。

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