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インタビュー

商社の社長が新卒に求める素質とは


昭和16年創業。機械工具に始まり、エレクトロニクス分野へと大きく社業を転換しながら、時代の変遷と共に歩んできた大阪の専門商社・三昌商事株式会社の髙橋代表取締役にインタビューを行いました。

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高橋 慎治  氏

三昌商事株式会社 代表取締役社長
1960年生まれ。東京大学卒業後、1985年三井物産入社、1998年グレンコアファーイーストへ転職、鉄鋼原料の輸入ビジネスに携わる。2003年に三昌商事の取締役に就任し、2008年より現職。従来よりビジネスの柱とする「自動車」「半導体」「情報通信」の枠を乗り越え、「医療介護」「食品」「美容」にも手を広げつつある。

 
 

思わぬきっかけで会社を継ぐことに

–現在はどのような事業をされていますか?
半導体エレクトロニクスや通信機器を取り扱っています。「半導体」というと、ICやメモリなどを扱うケースが大半ですが、我々は、そのICやメモリのさらに中にある部品を、電子デバイスメーカーに入れています。通信機器の方は、PCや携帯電話の部品を、同じく通信機器メーカーへ入れる事業を行っています。

また、自動車関連の商材も、現在社業の4割を占めています。電気自動車などの電子制御の部品、ユニット金属部品などを扱っています。直接自動車メーカーに売っているわけではないので、推定の数字にはなりますが、4割程度は占めていると思います。

いずれの商材も学生にはイメージしにくいかもしれませんが、有名なところで言うと、iPhoneの中の部品、車のN-BOXの中の部品、というと分かりやすいかもしれませんね。

–現在の事業内容になった経緯は?
元々、三昌商事は私の祖父が創業した会社です。そして、私の父が会社を継いだのですが、父の時代に、大きな変革がありました。それまでは住友電工の特約店として、工具を売っていました。いわゆる「機械工具問屋さん」ですね。この特約店としての売上が、8~9割を占めていました。

しかし、これを父の時代に、住友電工の系列の会社に移管したのです。これには様々な理由があったらしいのですが、父は工具の商流を住友電工に移す代わりに、電子部品などのエレクトロニクス関係の仕事を引っ張ってきました。その判断が正しかったようで、順調に会社の業績を伸ばしていったのです。

それともう1つ、父の時代に力を入れたのが、海外展開でした。今から30年以上昔に、台湾の支店を開いたのを皮切りに、海外進出を進めました。こうした取り組みが今でも当社の柱になっています。
 

 
–会社を継がれた経緯は?
直接のきっかけは父の死でした。私は東京大学に進学して、卒業後は三井物産に就職しました。父からは住友銀行に就職を勧められましたけど、父親の思惑とはまったく関係ないところに就職しました。これは後で気付いたのですが、当社のメインバンクが住友銀行で、今から考えれば父親も色々策略を巡らしてたのかもしれません(笑)。

その後も父には何度か、「三昌商事に行った方が良いのか」と、聞いてみたこともありますが、「来るのは自由だが、それを認めるかどうかは社員次第や」と言われるだけで、特に明言はされていませんでした。

ところがある時、父が癌になり、手術の前日に見舞いに行くと、「生きて帰ってこれるかわからん。ところでお前はどうするんだ。三昌商事に来るつもりはあるのか」と父に聞かれたのです。「元々来いといわれたら行くつもりでいたよ」と答えて、「そうか、分かった。じゃあな」と言われて、それで会話は終わったのですが、その時に会社を継ぐことを決心したのだと思いますね。

その後しばらく父は健在だったのですが、結局2001年に亡くなりました。翌年、会社に挨拶に行った際、父の後任の社長に「明日にでも来てください」と後押しされて、その当時勤めていた会社で後任が見つかるまで待ってもらい、2003年1月、取締役に就任しました。その後、社長に就任して、もうすぐで丸10年になりますね。

–社長になられて何か苦労された事はありましたか?
最初は親戚にも「こんな子が社長になれるのか」と心配されていたんです(笑)。特に、人と話したりする事があまり上手ではなかったので。例えば、つい早口になってしまったりする癖がありました。

ただ、それだけ問題点がハッキリしていたので、意識的に改善を繰り返す事が出来ました。そして、取締役として5年、社長として10年とキャリアを積むと、話す機会も増えますし、今では慣れたように思います。最近では物事を話し、伝え、仲間からの共感を得る事が天職のように感じています。

その甲斐もあり、1年目の社員との距離も近づき今の「先輩・後輩関係なく意見を言い合える」三昌商事の社風ができたのだと思います。そういった議論から良いアイデアは出てくるので、これは本当に良かったなと感じます。実際に、この社風のお陰で、海外7カ国12拠点にまで拡大するグローバル商社にまで成長を続けられたのだと思います。
 

 

学生との直接交流の場を設けたい

–採用活動について、どのような取り組みをされていますか?
現在、毎年3名ほど採用をしています。学生と触れ合う機会を増やさないといけないと思って、インターンシップも始めています。あとは、大学との関係性を深めて、学生と直接の交流の場をいかに設けられるかを模索しているところです。

–採用活動において課題に感じることは何でしょうか?
私たちの時代の就職活動というのは、今と比べて良くも悪くも「あっさり」決めていたように思います。大学4年の10月に解禁されて、時間的に回れる会社数も少ないのであっさり決まりまっていました。今は大学3年から就職活動が実質スタートし、就職サイトに載っている会社の数も多く、チャンスも多くあるなかで、学生はなかなか決めきれない。そういったところが難しく感じています。

当社も就職サイトに掲載していますが、運営会社の中には「掲載されるだけで十分だとは思わないでください」と逆に釘をさされてしまったこともありますよ。実際にお会いすることが出来れば、当社の良さが伝えられると思うので、まずは接点をいかに作るかが課題ですね。
 

 

社内外のネットワークが、イノベーションを呼ぶ

–髙橋社長は、入社する社員にどのような力を求めますか?
我々の仕事は、「人と触れ合う仕事」です。そのため、きちんと人と関わることができ、ネットワークを組める人を求めています。それは社外だけではなくて、社内での関係でも当てはまります。

営業が出来る人間は、社外には大変なネットワークを持っているけど、社内では孤立している、という方も少なくありません。昔はそれでも良かったのかもしれませんが、変化の激しい今では、社内ネットワークがないと新しいアイデアも生まれませんから、そういう訳にはいかないと思います。

イノベーションというのは、別に天才的な発想は必要なくて、お互い出てきた意見から「あ、そんなのできるんだ」と思いつくのが大事だと思うのです。そのため、社内でネットワークは重要視していますよ。

あとは、好奇心が強い人ですね。「それ面白いやん、やってみようや」と言える人に来てもらわないと、会社としての将来がないと思っています。今は会社としても新しいことをしていかないといけない時期なので、そうした人財にはお会いしたいですね。
 
 

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katsuhiro inaba

インターン生/同志社大学グローバルコミュニケーション学部
2016年12月、長期インターンシップ生として、株式会社インデンに入社。飲食店の商品開発、キャンペーン企画と、会社の学生向け広報企画の設計を兼任。現在は、人事・採用ブランドマネジメント事業部で、クライアント企業の学生向けPRなどを行う。

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