在宅勤務に週休2日。積極的に海外展開を行う商社が提唱する、これからの企業が目指すべき働き方 / アサヒ物産株式会社 代表取締役 大西能久 | Dekiroute[デキルート]
インタビュー

在宅勤務に週休2日。積極的に海外展開を行う商社が提唱する、これからの企業が目指すべき働き方 / アサヒ物産株式会社 代表取締役 大西能久


地域のスーパーやネット通販会社にメーカーの商品を届ける卸事業、自社の通販サイトでの通販事業、自動販売機事業など、さまざまな事業を展開しているアサヒ物産。既成概念にとらわれることなく、新しい働き方や仕事の取り組み方に注力されている同社の大西社長にインタビューを行いました。

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大西 能久 氏

アサヒ物産株式会社 代表取締役
1964年生まれ。関西大学工学部在学中より、起業を目指し1988年に自動販売機オペレーター、西日本アサヒベンダーとして創業、1996年アサヒ物産株式会社を設立。人員3名、売上3,600万円からスタート、「三方よし」の理念のもと、飲料メーカーとの幅広い人脈を築き、現在はグループ売上40億円の規模となる。国内卸事業を基軸に海外卸事業、通販事業を加速。『無限の可能性にチャレンジ』を掲げ、株式上場を目指し展開中。

 
 

「せっかくお客様を獲得してもご縁が切れてしまう」創業のきっかけになったアルバイト

–創業のきっかけは?
アサヒ物産は私が大学時代より起業を目指し、1988年に創業した会社です。そもそものきっかけとなったのは、大学時代のアルバイトで、私は、知り合いの紹介で冠婚葬祭のカタログなどを取り扱うギフト店の外商営業をしていました。「出産の内祝いや香典返しをおすすめする仕事」と言えばイメージが湧きやすいでしょうか。

出来高払い制で高収入を目指せたので、学生のうちから営業職として商品を売っていたのです。しかし、その時に感じたのが、「せっかくお客様を獲得してもご縁が切れてしまう」ということ。例えば出産祝いをお求めいただいても、そのあとに入学祝いなどが必要になるのは数年後になってしまうことを残念に感じました。

そこで、自分が獲得したお客様と継続的な関係を続けられるような仕事がしたいと思っていたところ、自動販売事業に注力している飲料メーカーとご縁があり、「自分にやらせてください!」と手を挙げ、起業しました。そうして誕生したのが、自動販売機オペレーター事業を行うアサヒ物産です。

現在は国内・海外向けの卸事業、自社のBtoC向け通販サイトの運営事業、そして創業のきっかけとなった自動販売機事業の3つを軸に幅広い事業展開を行っています。

–大西社長が大切にしている会社のルールは?
「三方よし」という考え方を大切にしています。売り手よし、買い手よし、世間よし、の3つから成るのが「三方よし」です。自社だけではなくみんな儲かる仕組みをつくならければ、どこかで無理がでてきます。そのため、いかにお客様に喜んでもらえるかということを何より一番に考えなければなりません。

当社の卸事業は、メーカーが製造した商品をスーパーやネット通販会社に卸しています。商品が売れたら喜んでもらえて、次も依頼してもらえますよね。そのための仕組みをどのように作るかが大事なのです。

そのためには、普段からの仕事ぶりや関係性が大事になってきます。不正やうそをついて注文をとってもいつかボロがでますから、そういった意味では人間性も非常に重要です。
 
 

社員に変化への順応性がなくては、企業は淘汰されてしまう

–採用活動について、どのような取り組みをされていますか
新卒採用は2018年度からスタートしました。今年は第一期生として4名を採用し、先日内定式を終えました。今後も継続して新卒採用を続けていきたいと考えています。

というのも、世の中の流れはものすごいスピードで変わっていきます。以前はお付き合いのある企業と末長くお付き合いをするのが一般的でしたが、今はネットインフラが整備されたことで直接顔を見なくても注文が来るような時代になりました。ダーウィンの進化論のように、変化に順応できる者が生き残っていくと私は考えています。そんな中で若い力を取り入れていかないと、企業として今後生き残ることが難しいでしょう。

例えば当社は、これまではスーパーを中心に商品を卸していましたが、今はネット通販会社にも商品を卸すようにしています。ネット通販会社はここ数年で売り上げが急激に伸びており、最近では共同で商品開発をするようにもなりました。商品の売り場がスーパーからネットに変わったのです。

そこに順応していこうと思ったら、いままでのようにただ取引先から言われたことだけをハイハイと聞いているだけではいけない。自分からアクションすることができなければ、いつか淘汰されてしまいます。

昔の営業と今の営業は思考が違います。年配の営業がよかれと思って得意先を新人に引き継いでも、今の世の流れではその情報が役に立たない場合が多いのです。「ここまでの関係を築くのに10年かかった」という自慢は時代錯誤で、今は時代の流れに順応するためには時間がない。だから、使えるものはなんでも使うという発想は、今の若い子の方が得意なのではないでしょうか。だからこそ、順応性の高い若手の採用は弊社にとって重要な課題です。

–採用で工夫して取り組んでいることはありますか?
まだアイデアの段階ですが、採用担当者には「美大でもいいから行ってこい。そこでTシャツをデザインしてもらえ」と言っています。通販とは、「安い物」か「一般の店で売っていないもの」が売れる世界です。

例えば、ジュースの缶でも、一口サイズのものは、お店には売ってないですよね。でも通販サイトには売っている。この原理を応用すると、美大生がデザインしたTシャツは、デザイン性も高いし珍しいですよね。その普通では売っていないものをネット通販に売り出して、100枚当社で製造して売れた分の利益をその学生に還元しようと考えています。

ただ単に誰かが描いたTシャツを売るだけでは面白くない。僕たちも売れて嬉しい、美大生もデザインしたTシャツが売れて嬉しい、ほかにデザインをしたいと思っている学生にも、こういうやり方があると知ってもらえる、まさに三方よしだと思います。こうした取り組みを今後行えば、学生からの知名度も高まっていくんじゃないかと期待しています。
 

 

効率の良い仕事ぶりを称賛する仕組みに

–大西社長が力を入れている働き方改革とはどんなものでしょうか?
人材の採用や定着において、働き方のダイバーシティは必要不可欠です。どんな方でも活躍できるような環境づくりに注力しています。例えば弊社では会社という枠組みはありますが、「みんな好きに仕事に取り組んでよ」と伝えています。

普通の企業は、出勤して9時から18時まで仕事をして、終わらなかったら残業、という流れですよね。でも弊社では大阪など遠方から出勤する社員には、「自宅で仕事できるときは在宅勤務でいいよ」と伝えています。自分をマネジメントできる方であれば、別に働く場所を会社に限定する理由はありません。

しかしもちろん会社のルールを守り、自分で在宅勤務できるための土台を作る必要はあります。自由な働き方を得るためには、同じ業務を短い時間で効率的にすることが求められます。そこは自分たちでなんとかしなければいけないよ、と言っているんです。

休めて、仕事も少なくて、給料は一緒、というのはフェアではないですよね。だから弊社では逆に労働時間を短くできたら給料を上げる、と約束しました。それができなければ、将来的に会社がつぶれるだろうと考えたのです。
 
 

自分の失敗を認めることで、成長が始まる

–最後に、学生に対してメッセージをお願いします。
自分に足りない部分を受け入れて欲しいと思います。当社は、新入社員にまず、2人1組のチームになってもらい、失敗をしてもいいから自分たちで商品を売るためにどうするか、ということを考えてきてもらいます。そして、考えてきた大抵のアイデアはボツになってしまうのですが、その後、「自分の失敗を認めなさい」と指導していきます。

人は失敗を認めてしまうと自分のダメなところがわかってしまうから、失敗を認めることから逃げてしまいがちです。でも、そこを認めた人間が勝つのです。失敗を認めて再スタートできる方が、人として伸びていきますからね。これから社会に出る方は、「自分の失敗を認める」ことで、ビジネスパーソンとしての大きな成長を実現して欲しいです。

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reimi ibuki

インターン生/神戸女学院大学文学部
2017年3月、長期インターンシップ生として、株式会社インデンに入社。インバウンド事業部で、パートナー企業のフォロー、広報・取材、および自社メディアの立ち上げ・運営を担当。2017年6月に内定承諾。2018年4月より、人事・採用ブランドマネジメント事業部メンバーとして入社予定。

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