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インタビュー

ベンチャー経営者が学生時代に戻るならどう過ごす?

レガシーマーケットイノベーション??

-まずは会社概要をご紹介いただけますか。

はい、クレストは今年で33期目に突入した、「レガシーマーケットイノベーション」をビジョンとして事業展開している会社です。

-れ、れ、レ?

「レガシーマーケットイノベーション」です。自らの経営する事業や伝統的な市場にデジタル化や効率化を取り入れようとしております。。

-具体的にはどのように取り組まれているのでしょうか。

主に百貨店のショーウィンドウを作ったり、洋服や植物を取り扱うお店を経営したり、IoTを活用したリテールテックです。

-り、り、リ?

リテールテックです。

そうですね。例えば、SNS広告では広告が表示された数をベースとして、実際にページをクリックした数などを経て、最終的に購入にまで至ったデータを分析していきます。
SNS広告からリテールテックに話を戻しましょう。例えばあなたが、カフェを経営しているとしましょう。カフェを経営していく上で、店舗の現実世界で魅力的な広告発信が出来ているかを判断するために、SNS広告のような数字を追いかけたいと考える。その場合、カフェにおける「広告表示回数」ってなんだと思いますか。

-うーん。通行人の数とかですか?

そうですね。店の前の看板を見た数や店の前を通った通行人の数がその「表示回数」に置き換わります。そこで我々は、看板やお店の前に先進的なカメラを設置し、どういった年齢、性別の方々が通られたかを測っています。

すると、どのように広告発信をしたらお客様に選んでいただけるのかなど、感覚ではなくデータとして判断できます。

事業をやる上での苦労は?

-なるほど。ちなみに、その事業をやっていく上での苦労などはありませんでしたか。

ありました。しかしそれはプロダクトでの苦労ではなく、社内組織の在り方についての苦労でした。

私たちは当初、特定の分野のプロが集まった独立的な組織だったのです。
文字通り、個としては強いのですが、チームとして新しいプロダクトをスケールさせていく協力が得にくい組織体制になっていました。その結果、様々なナレッジを若いメンバーに伝授することも上手く機能しませんでした。

-部下の教育不足などですね。

はい。若手が育つ環境を整えてあげられていなかったんです。わたしはそれに危機感を覚え、社内制度から社内風土まで全てを一新しました。

具体的には、マネージャーは自身の評価が最大化されるのは自身が活躍した時ではなく、自身のチームや部下が成果をあげた時になるよう評価制度を組み直しました。

すると、チーム間の雰囲気も良くなり、離職率の低下にも大きくつながりました。

学生に戻ったら?

-峯さんが整えられたんだ。ずっと人事をやっていらっしゃったのですか。

いえ、もともとはグラフィックデザイナーをやっていました。しかしセンスが足りず「この分野では超一流になれないな」と悟ったわたしはクレストで営業職が空いている事を知り、チャレンジを決意しました。

-その結果はどうでしたか。

営業1年目は苦しんだのですが、2年目からは成果も出はじめて、2年目の中ほどでマネージャー職に就任しました。その後、チームとしても結果を出す事ができ、部長、執行役員とステップを積んで参りました。

-あれ。「人事」というワードが出てきませんが。

はい(笑)実は、組織改善の問題に取り組んだ際も「人事」ではなかったのです。問題意識を抱いて「しまった」ので、わたしが解決しようと決意し、動き出してしまいました。そういうのが許される広い裁量が弊社の魅力のひとつかもしれません。

だからこそ、という訳ではありませんが学生さんにも自分で見つけた問題は自分で解決する習慣をつけて欲しいですね。例えば、教室の時計が止まっていることに気づいたら自分で直したりとか、事務員さんに伝えたりとか、そんな些細なことからでも。

-最後に、峯さんが学生に戻ったらなにをするかお伺いできますか。

2つですね。まずは海外旅行。一箇所にずっと滞在するのではなく、旅のようなかたちでいろんな文化に触れて見たいです。社会人になると1ヶ月とかまとまった休みが取りづらいですから。そして、2つ目は勉強。やはり経営者になると英語や法律、数学などいろんな知識を身につけている方が有利だと感じます。歴史や芸術の領域も、偉人達がなぜそういった判断や表現をするに至ったのかを知ることで、自分の思考の切り口を増やすことができます。

-すぐに帰って勉強します。

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